人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）

助成金申請代行,愛知県,名古屋市,岐阜

文責　社会保険労務士　井戸

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）

1.人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の概要

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）とは、新規事業の立ち上げなどの事業展開に伴い、事業主が雇用する労働者に対して新たな分野で必要となる知識および技能を習得させるための訓練を計画に沿って実施した場合等に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。

2.人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の訓練対象者

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）を受給するための訓練をする対象者は、申請事業主における被保険者全員となります。

3.人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の対象となる訓練

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の対象となる訓練は、下記の要件を全て満たす必要があります。

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の対象となる訓練

(1)　OFF-JTにより実施される訓練※詳細は下記参照
(2)　実施時間数が10時間以上であること
(3)　次の①または②のいずれかに当てはまる訓練であること
①　事業展開を行うにあたり、新たな分野で必要となる専門的な知識および技能の習得をさせるための訓練
②　事業展開は行わないが、事業主において企業内のデジタル・デジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）化やグリーン・カーボンニュートラル化を進める場合にこれに関連する業務に従事させる上で必要となる専門的な知識および技能の習得をさせるための訓練

4.人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の支給対象事業主の主な要件

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の支給対象事業主の主な要件は、下記要件を全て満たす必要があります。

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の支給対象事業主の主な要件

・　雇用保険適用事業所の事業主であること
・　労働組合等の意見を聴いて事業内職業能力開発計画およびこれに基づく職業訓練実施計画届を作成し、その計画の内容を労働者に周知していること
・　職業能力開発推進者を選任していること
・　職業訓練等期間中も当該労働者に対して賃金を支払っていること
・　事業展開等実施計画を作成する事業主であること

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の対象となる主なOFF-JT

上記【3.人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の対象となる訓練】の内、【(1)　OFF-JTにより実施される訓練】とは、下記になります。

事業内訓練

①　自社で企画・主催・運営する訓練計画により、社外より招へいする部外講師により行われる訓練等
②　自社で企画・主催・運営する訓練計画により、自社従業員である部内講師により行われる訓練等

事業外訓練

・　社外の教育訓練機関に受講料を支払い受講させる訓練等

5.人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の対象となる主な経費

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の対象となる主な経費は下記の経費です。

事業内訓練

・　部外の講師への謝金・手当　・部外の講師の旅費
・　施設・設備の借上費
・　必要な教科書・教材の購入費

事業外訓練

・　受講に際して必要となる入学料・受講料・教科書代等

6.助成額・助成率

人材開発支援助成金（事業展開等のリスキリング支援コース）の助成額・助成率は下記の通りです。

経費助成

かかった経費の75％

賃金助成

１人１時間あたり　960円

支給限度額

経費助成限度額（１人１訓練あたり）

企業規模	10時間以上100時間未満	100時間以上200時間未満	200時間以上
中小企業	30万円	40万円	50万円
中小企業以外	20万円	25万円	30万円