人材確保等支援助成金　若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業

文責　社会保険労務士　勅使川原

人材確保等支援助成金
若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース（建設分野）

人材確保等支援助成金
若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース（建設分野)の概要

人材確保等支援助成金　若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース（建設分野)とは、若年者および女性労働者の入職や定着を図ることを目的とした事業を行った建設事業主または建設事業主団体に対して助成されるものです。

人材確保等支援助成金
若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース（建設分野)の主な受給要件

人材確保等支援助成金　若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース（建設分野)の主な受給要件は、下記を全て満たすことです

(1) 「建設の事業」の雇用保険料率の適用を受ける建設事業主であること。
(2)　建設事業主が「雇用管理責任者※1」の選任をしていること。
(3)　「若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業※2」を実施すること。

雇用管理責任者　※1

「雇用管理責任者」とは、「建設労働者の雇用の改善等に関する法律」により、建設事業主は労働者の雇入れ及び配置、技能の向上、職業生活上の環境の整備に関することを管理させるために、建設事業を行う事業所ごとに雇用管理責任者を選任することが義務とされています。

若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業　※2

「若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業※2」とは、下記の7項目ある事業から選択し実施する事。(最大実施期間1年間)

(1)　建設事業の役割や魅力を伝え、理解を促進するための啓発活動等に関する事業
例：現場見学会、体験学習、インターンシップ等
(2)　技能の向上を図るための活動等に関する事業
例：入職者への教育訓練、研修会等
(3)　労働災害予防等のための労働安全管理の普及等に関する事業
例：安全衛生管理計画の作成、工事現場の巡回、安全衛生大会の実施等
(4)　技能向上や雇用改善の取組についての奨励に関する事業
例：優良な技術者・技能者に対する表彰制度等
(5)　雇用管理に関して必要な知識を習得させる研修等の実施に関する事業
例：雇用管理研修又は職長研修の実施(研修内容に指定有)
(6)　雇用管理に関して必要な知識を習得させる研修等の受講に関する事業
例：研修の受講　(研修内容に指定有)
(7)　女性労働者の入職や定着の促進に関する事業
例：表彰制度、男性の育児休業及び短時間勤務の取得を促進する取組など

人材確保等支援助成金
若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース（建設分野)の主な受給要件

人材確保等支援助成金　若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース（建設分野)の受給額は、【(イ)　経費等助成】と【(ロ)　賃金向上助成】があります。

(イ)　経費等助成

中小建設事業主の場合※

支給対象経費の3／5（上限額200万円）

中小建設事業主以外の場合

支給対象経費の9／20（上限額200万円）

6.研修等の受講に関する事業の実施

対象労働者1人あたり　8,550円／日

※１日３時間以上受講した日が対象、最大６日分まで

(ロ)　賃金向上助成

上記(イ)経費等助成の支給決定を受けて、賃金要件(※3)を満たした場合

支給対象経費の3／20

賃金要件(※3)

賃金要件とは、雇用する全ての建設労働者の毎月決まって支払われる賃金(基本給・諸手当)を、支給対象事業終了日の翌日から起算して1年以内に、５％以上増加（※　4）させ、建設労働者に支払っていること。
※4　賃金が５％以上増加とは、改定後３か月間の賃金総額と改定前３か月間の賃金総額を比較し、全ての建設労働者の賃金が５％以上増加していることにより判断。