人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）

文責　社会保険労務士　勅使川原

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）の概要

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）とは、介護事業主が介護福祉機器の導入等を通じて、離職率の低下に取り組んだ場合に助成されます

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）の対象となる介護福祉機器

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）の対象となる介護福祉機器とは、介護労働者が使用することにより、直接的に身体的負担の軽減を図ることができ、労働環境の改善が見込まれる機器であることが必要で、具体的には下記①～④のうち所定の要件を満たすもので、1品10万円以上であることが必要です

①　移動・昇降用リフト
②　装着型移乗介助機器
③　体位変換支援機器
④　特殊浴槽

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）の申請の流れ

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）を受給するまでの流れは以下の通りです。

①　導入・運用計画の認定

介護労働者の労働環境向上のための介護福祉機器の導入・運用計画を作成し、管轄の労働局長の認定を受ける。

②　介護福祉機器の導入、運用

上記の介護福祉機器の導入し運用する

③　雇用管理責任者の選任、周知

雇用管理責任者を選任し、労働者に周知する。
雇用管理責任者とは、雇用管理の改善への取組、労働者からの相談への対応、その他労働者の雇用管理の改善等に関する管理業務を担当する責任者を言います

④　離職率の低下

①、②を実施し運用計画期間の終了から１年経過するまでの期間の離職率を、導入・運用計画を提出する前１年間の離職率よりも、下表に掲げる目標値以上に低下させること。(離職率は30％が上限)

雇用保険一般被保険者の人数規模区分	1人～9人	10人～29人	30人～99人	100人～299人	300人以上
低下させる離職率ポイント　(目標値）	15％ポイント	10％ポイント	7％ポイント	5％ポイント	3％ポイント

※　低下させる離職率の目標値は対象事業所における雇用保険一般被保険者数に応じて変わります。

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）の受給額

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）の受給額は、以下の表の通りです。

助成対象費用	支給額
介護福祉機器の導入費用（利子を含む）	左記の合計額の２０％（賃金要件を満たした場合は３５％）（上限１５０万円）
保守契約費
機器の使用を徹底させるための研修